小学生のテニス vol.4
- 福島晴コーチ
- 3月18日
- 読了時間: 3分
本日は、小学生のテニスについて書ければと思います。
私自身の今までの経験とコーチとして教えた時に感じた事など、全然人によっては違う事もあると思いますので、ご参考までにとらえていただければ幸いです。
小学生の運動能力の開発について書ければと思います。
運動能力や運動神経は生まれつきのものではなく、経験などを積んでいくことで開発することができます。
その中でもゴールデンエイジと呼ばれる10歳前後は、特に神経系が著しく発達する時期と言われています。そのため、10歳前後の時期にさまざまな運動を経験していると運動能力や運動神経の発達につながっていきます。
ゴールデンエイジとは
8~12歳ごろが運動神経を開発するのに最も効果的な時期
この時期に、運動神経にかかわる神経系が成人の約95%にまで発達すると考えられている
気をつけるポイント
ゴールデンエイジは、神経系が一気に発達する時期なために、気をつけるポイントがあります。
・偏った動きだけにならない
特定の動きだけを日々練習していれば、その動きは上手くなっていきますが、その他の動きに関する神経回路は発達しないままになってしまうので、違う動きや新しい動きをする時にぎこちなくなってしまい応用が効かなくなることもあります。
メインで行っているスポーツから少し離れて、スキーや畑あそび、仕事などメインスポーツとは別の運動や活動を行うことはいいリフレッシュにもなり、新しい神経回路の発達にもつながります。
・やりすぎない
楽しくなってきたり、できることが増えてくると大人と同じ動きができるようになるまでつい練習をしすぎてしまうこともあります。まだ自分の身体の耐えられる負荷の許容量を把握しない段階で、やりすぎてしまうと負荷に耐えきれず怪我につながってしまうこともありますので、ゴールデンエイジ時期には少し疲れた程度などハードにやりすぎないことに気をつけないといけません。
筋力や持久力、負荷に耐えられる身体作りは中学生以降に取り組むことが推奨されています。小学生のうちは神経系のトレーニングを重点的に行うことが進められています。
さまざまなスポーツを体験していくことが運動能力の発達につながる
体や脳も発達しより高度な動きができるようになっていきます。その中では、遊びよりも何かしらのスポーツを楽しむことがよいと言われています。
・リズム能力
・バランス能力
・反応能力
・認知能力
・操作能力
スポーツでは上記の5つのコーディネーション能力のすべてをつかうため、運動能力をバランスよく開発させるのに最適です。
スポーツの中でも全身運動と微細運動、協調運動の要素があります。
全身運動でわかりやすいのが、トランポリンや水泳、陸上、ダンスなど
微細運動や協調運動は、野球やサッカー、バスケ、テニスなど
色々なスポーツがある中で何を選ぶかは、お子様がいろいろ体験してみて興味を示したものから始めるのが良いと思います。
それは一つだけでなく、何個か始めてみるのもいいと思います。年齢が上がってきた中で、極めたいと思えるスポーツがあればそこで一つに絞ると最後までスポーツを楽しめると思います。
色々なスポーツや身体の動かす経験を積むことが、運動能力や運動神経の開発につながってきますので、ぜひゴールデンエイジ期に何かスポーツを始めてみてはいかがでしょうか。
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